NHK受信料その2

昨日も書いたけれど、私は結局NHKびいきなのである。
(自分もNHK職員でないし知り合いにもいないのだけど)
学生のころは「NHKはつまらない番組が多いし、なくてもいいんじゃないの?」と思っていた。
でも、大人になった今、やっぱりNHKは今のまま必要だと思う。


民放の番組もよく見る。わはは、と笑い転げられる楽しい番組も多い。
でも多くの番組はそれだけ。その時楽しいだけで何も残らないのだ。
また、年代を超えて楽しめる番組が減っている気がする。


一方、私にとってNHKは知的好奇心をそそられる番組が多い。
紀行番組では定番の観光地以外の部分も紹介してくれる。
私は教育番組を見ては自分の学生時代を反省し、
科学番組では世界の神秘に釘付けになり、
歴史番組では遠い人たちの営みを想像してみる。


NHKを民営化したらいいじゃないかという意見もあるだろう。
しかし、公共放送だからこそできることもある。
スポンサーに迎合しなくていいこと、そして視聴率を気にしなくていいこと。
だからおもいきり教育番組に力を入れられる。
新しい才能を発掘する番組も作れる。
一方、民放はどうだろう?発掘しても使い捨てだ。


NHKはこれからも良質の番組をつくってほしい。
そして、今以上に日本の文化の底上げに貢献してほしい。
そのためには職員は今一度気を引き締めて仕事をしてほしい。

私たちも、CNNやBBCと並ぶ世界を代表する放送局のひとつであるNHK
見られる権利を持っているのだから、受信料という義務を果たすべきだ。
自分は払わずに見られてラッキーとか、他の人が払っていないから払わないとか
それはモラルある人間の考えることだろうか?
権利だけ主張して義務を果たそうとしない日本人の姿を見るのはもういやだ。
みんなもっと大人になろうよ。