課外授業ようこそ先輩

武術家の甲野善紀さんの回。巨人の桑田投手を再生させた人らしい。
江戸時代の業を使って筋力によらない身のこなし方法を教える。
普段見たことのない職業の人なので、すごく興味がある。


どういう原理かわからないけど、子ども4人を片手で担いでしまったり
待ち伏せしている人を一瞬ですり抜けたり。体がとてもしなやかそう。
無理に腕の力を使うより、腕の力を使わないほうが重いものを持てたりするそうだ。
うむむ。奥が深い。


明治以降の近代化にあわせて、古来の日本人の動きは失われて
筋肉の使い方から西洋化されていたとは。
歩き方にもその特徴が出ている。昔は右手と右足を同時に出すナンバ歩きだった。
陸上の末続選手が取り入れていると聞いたことがあるな。


効率主義に反抗して古武術の世界に入った甲野さん。
ここまで自分の世界を確立するまでは長い道のりだったんだろうな。
自分の道を貫くところ、現在でも慢心せず稽古を続けているところをとても尊敬する。
でも軌道に乗るまでどうやって食べていたんだろうか。
それが気になる私は夢を無くしてしまったのかな。
この人こそ本当の侍だ。


自分の中に隠れた気付かない力。
それは体の力だけでなく、知力だったり能力だったり。
今は出ていない力が見方や方法を変えたら出てくることがある。
それが今回の隠れたメッセージだった。
頭ではわかっているけど、まずはそれを信じぬくこと。それが一番大切なんだろうな。