名作平積み大作戦

録画がたまっていたのを見た。

ペットと上手に付き合いたい人にオススメの名作

内田百輭ノラや」。
愛猫が突如失踪した。飼い主は悲しみ、苦悩し、乗り越えてゆく。
著者の実体験がもとになっている。
プレゼンの中で紹介された文章を見ても、ノラ(猫の名前)に対する柔らかな愛情を感じた。
ほんわかした気分になりたいときに読んでみたいな。


ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」。
浮気性で女遊びの激しい外科医とその妻の話。
嫉妬に苦しむ妻に、外科医は犬を買い与える。
犬を通して、人間同士の愛情について深く考えさせる物語のようだ。
人間が相手だと相手に見返りを求めてしまい、うまくいかないことが多い。
その人のことをすべて受け入れ肯定してあげられれば、とても幸せなことなんだろうな。

不況時代を生き抜きたい人にオススメの名作

林芙美子「放浪記」。
プレゼンターの豊崎由美さんはとても面白い人だ。
ウイットに富んでいるし、ちくりと刺す皮肉がたまらない。
もっともっとこの人のプレゼンを聞きたい!
転職を繰り返し、借りた金は返さない、たくましく生きていく姿。
放浪記がこんな話だとは知らなかったなぁ。(でんぐりがえしをするだけではないのね)


スタインベック怒りの葡萄
西部開拓時代のアメリカを舞台に、時代に翻弄される農民の姿をリアルに描いている。
当時の時代背景・情勢なども巧みに組み込まれているようで興味深い。
プレゼンターの立川談四楼さんの話もわかりやすかった。
人情話であることをアピールされていたが、大河ドラマに近い感じがするなあ。