イタリア旅行記 2日目 ミラノ

ミラノ イタリアで向かえる初めての朝!

朝、目がさめるとホテルからは古い建物がたくさん見えた。
今日はミラノの街の観光。正直、ミラノの下調べはあまりしていない。
どんなところに連れて行ってもらえるのか、準備をしながらガイドブックで予習をする。
いよいよイタリアの観光。楽しみだ!!


ホテルで初めての朝食。ゆっくり行ったのでもう食堂はたくさんの人だった。
いろんな国の人がいるけれど、ほとんどが日本人。
添乗員さんと同じテーブルに座って、これから始まる旅行について話す。
ミラノ・ベネチアフィレンツェナポリ・ローマと移動するので
日程的にも忙しいですよ!とのこと。体力がつづくかな?

ミラノ ドゥオモとの遭遇

バスに乗り込んで、中心部に向かう。
ミラノの街はこざっぱりとした感じで、きれいだった。
ちょうど通勤が終わった頃で街には人が少なかった。
なんだかふわふわと綿ゴミが漂っているなあと思ったら、ポプラの綿毛。
街じゅうに漂っている。なんだか不思議な感じだった。


添乗員さんと現地ガイドさんに連れられるがまま、細い路地をどんどん歩く。
ローマ時代の遺跡があったり、中世の教会跡があったり
古い建物の中が現代風なブティックだったり、いろんな時代のものが一つになっているのが面白かった。
(あとで気付くのだが、これはイタリアではあたりまえの風景だった)


路地を抜けると急に視界がひらけて、真っ白なドゥオモが現れた。
大理石が朝日に照らされ、青空に映えてとてもきれい!そして大きい!
細かい彫刻がたくさんあって、まさに豪華絢爛といった感じだ。


ガイドさんに連れられて聖堂の中にはいる。ちょうど観光客もいなくて空いていた。
中は薄暗く、落ち着いた雰囲気だった。
初めて入る本格的な教会の雰囲気に圧倒される。
ステンドグラスからは柔らかい光がこぼれて、細かい大理石細工の床を照らしている。
一つ一つのガラスがキラキラとした宝石のようだ。
写真を撮ることをしばらく忘れて見とれてしまった。(しっかり撮ったけれど)

ミラノ 開放的なガレリア

聖堂を出て広場を抜け、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリアへ向かう。
アーケードの下はピカピカのお店がならんでいる。
出来て何年もたつ古いところなのに、ピカピカに磨き上げられ清潔に保たれている。
道を歩いている人が少なくて、とても開放的な気分になった。


有名なアーケードの真下には牛のモザイクがあった。
ガイドさんいわく、この牛の大事なところを支点にくるっと回れたら幸せになれるんだそうだ。
ツアーの参加者はちょっと戸惑いつつ、くるくると回っていた。
当然、牛のモザイクはへこんでしまうので、定期的に修復が行われているそうだ。
イタリアってこういう「幸せになる」系の言い伝えが多いなあ。

ミラノ ふたたびドゥオモへ

再びドゥオモに戻り、今度は屋上に上る。
ここはガイドさんの案内ではなく、各自で自由に散策することになった。
ガイドさんが団体用のチケットを購入したが、計算間違いで1枚足りない!私のがない!
母親とオロオロしたが、ガイドさんの強気の交渉でなんとか入れてもらえた。
こういう数え間違いは良くあることなのだそうだ。ううむ。


屋上へはエレベーターがあって一直線だ。階段もあってそれぞれ料金が違うようだ。
エレベーターを降りて、細い階段を上っていく。どこもかしこも大理石だ。
石の間からミラノの街が見下ろせた。
上っていくにつれて人がだんだん小さくなる。自分の目線が上がっていく。


尖塔の上にはそれぞれ聖人の彫刻がついていて、下を見下ろしている。
屋上から見ると、みんなこっちにおしりを向けている。
青い空に白い塔。足元は少し斜めになっているのでおぼつかなかったが、
もっとゆっくりと眺めを楽しみたいとおもった。
ちょうどこの時間あたりから観光客が増えてきて、ここでも日本人の大群と遭遇した。
どこでも日本語が聞こえてくる!


このあと、日本人向けの免税店に連れて行かれて、いろいろなお土産を見る。
カメオが結構な値段で売っていた。手が出ないなあ。
さっそく、ちょっぴりお土産を買った。

ミラノ スフォルツェスコ城

ドゥオモを離れてバスに乗り込み、少し離れたスフォルツェスコ城へ。
この城はドゥオモとは違い、石造りで質実剛健な感じだ。
中は美術館になっていてちょうどエジプト展をやっていたようだが、横目に見ながら中庭へ。


中庭とそれに続く公園でしばし散策。遠くに平和の門という凱旋門が見える。
格好の記念撮影ポイントとあって、さっそくカメラを構えてパチリとやった。
あたりにはお土産やさんの屋台がぽつぽつとあった。
サッカーのタオルマフラーや絵葉書やドゥオモのミニチュアなどいろいろ売っている。
ピノキオの人形も売っていた。


敷地内にはローマ時代の遺跡と思われる大きな壁もあった。
あまり下調べをしてきていなかったので、もっとこの城について学んでいたら
おもしろかっただろうな、と準備不足をちょっぴり後悔した。

ミラノ ワインでほんわか

ここまで観光したところでお昼ごはん。バスを降りてお店に向かう。
途中で横断歩道をわたったけれど、イタリアの信号は青信号がかなり短い。
車に遠慮していては大勢ではわたれないので、赤信号でもえいやっと渡ってしまったもの勝ちだった。
日本みたいに車がいばっていないので、ちゃんと止まってくれるし。


道を歩いていて驚いたのは、路上駐車の多さだ。
イタリアはアパートがほとんどで、しかも築300年なんてのはざらだそうだ。
アパートには当然駐車場がないので路上にとめることになる。
車道の両端だけでなく、街路樹の下にもたくさん車がとめてある。


お昼ご飯はミラノの定番、チーズリゾットとミラノ風カツレツだ。
飲み物にさっそく赤ワインを注文して飲む。ほんわかしてきた。
気が大きくなってきたので、出発前に少し頭に入れたイタリア語を試してみようという気に。
とはいっても、トイレに席を立った時に「トワレット?」と聞く程度なのだが。
店員さんはニコニコして親切に教えてくれる。女性には優しいらしい。


リゾットはミラネーゼかと思ったが、さほどサフランがきつくなくおいしく食べられた。
カツレツも量が多かったが肉は柔らかくサクサク。
横に添えられたたっぷりのマッシュポテトとあわせて食べると
油分がまろやかになっていくらでも食べられそうだった。


給仕をしてくれる店員さんに「ボーノ、モルトボーノ!」と話し掛けると
片言のイタリア語を話す日本人が面白いのか「Speak Itary?」と聞かれた。
なのに肝心なときに「ちょ、チョットだけ…」と日本語で答えてしまう私なのだった。
おなか一杯ほろよい気分で、その店員さんと握手をして店を出た。
んー。こういうのも楽しいな!もっと話したいなあ。


もときた道を引き返し、バスに乗ってミラノと別れを告げ、
次の目的地ヴェローナにむかった。