イタリア旅行記 2日目 ヴェローナ〜ベネチア

ヴェローナ 中世そのままの街並み

バスはアウトストラーダと呼ばれる高速道路を、一路ヴェローナへ。
ヴェローナロミオとジュリエットの舞台といわれる。
出発前に読んでいたイタリアのガイドブックには小さくしか載っていたので、
ジュリエットの像がぽつんとあるのかな、という認識しかなかった。


実際に到着したヴェローナは、中世そのまま!といった感じの街並みで
予想以上の街の美しさに面食らってしまった。
あたりは緑がいっぱい。川岸には何百年もそのままだっただろう建物たち。
古い橋もかかっている。空の青さに河辺の緑が良く映えていた。


城壁や凱旋門などを中心に、ヴェローナの街をぐるっとバスで一周する。
今回はあまり時間がとれなかったけれど、ゆっくり滞在したい街だ。
のんびりとした空気がただよっていた。

ヴェローナ 静かなジュリエットの家

商店街を抜けて、ジュリエットの家へ。道の一角に落書きだらけの門があった。
この門から入るとジュリエットの家の中庭につながっている。
たくさんの落書きの字をよく見てみると、恋人同士のものばかりだった。
ジュリエットにあやかっているのかな?


中庭は思ったより狭く、すでに観光客でいっぱいだった。
その奥に目的のジュリエットの像があった。
ジュリエットの像を遠巻きに写真を撮っている観光客たち。
その像の右胸を触ると、幸せになれるという伝説があるらしい。
さっそくやってみたいけどだれも近づいていない…と一瞬ひるんだが、思い切って像の隣へ。
ところが予想外に位置が高くて、思い切り背伸びをしてようやく手が届いた。


建物の上部にはバルコニーがついていた。
狭い中庭にちょうど陽射しが降り注いで、バルコニーを照らしていた。
たくさんの人でごった返しているが、なぜかその場所だけは凛とした空気が保たれていた。
建物が補修中だったのが残念。

ヴェローナ 商店街とアレーナ

また商店街を抜け時計台へ。
時計台の下にはローマ時代から続くという泉があった。
何人かの観光客が周りで休憩していた。そこらの市場で買ったイチゴを洗っている人も。
飲んでも大丈夫といわれたので、のどを潤してみる。水は本当にきれいだった。


ガイドさんに連れられ、ロミオの家やローマ時代の遺跡などをめぐる。
世界中からあつまる観光客でごった返していて、街はなかなか人通りが多い。
建物は古いけれど、中に入っている店は新しくて活気があった。
街角には大道芸人も多くにぎわっていた。


歩いていくと、大きなアレーナ、円形闘技場が現れた。すごく立派だ!
ローマのコロッセオに次ぐ大きさらしい。ここでこんなに大きかったらコロッセオはどんななんだろう?
毎年夏には野外オペラが開かれるらしく、今年も準備が始まっていた。アイーダだったのかな?

ヴェローナ ジェラートを満喫

ここで突然、45分間の自由行動ですー、といわれる。
観光1日目だし、自由行動をする予定もなかったのでどうしていいのか、ちょっと困ってしまった。
ひとまずアレーナの周りをまわってみる。
ローマ時代の外壁はほとんど地震で崩れてしまったらしいが、一部は残っていた。
近くで見ると大きくずっしりとしていて存在感がある。
一周しようと思ったが、建物が邪魔していて一周できなかった。


そのまま商店街をまわってみる。カラフルな下着やさんがあったので覗いてみた。
なにかお土産を買って帰ろうかな?とおもったけれど
上着にしたらよさそうなくらいビビッドな色だったのでやめておいた。
あちこちのお店をウインドーショッピングしながら歩いていると、ジェラートやさんを発見。
さっそく勇気を出して買ってみた。イチゴ味のジェラート
甘酸っぱくてやわらかくておいしい!やっぱりイタリアに来たらジェラートでしょう。


アレーナの隣は公園になっていてきれいだった。
地下にトイレもあるようだ。どこもかしこもきれいな街だ。
なんだかんだと自由時間を満喫して、ヴェローナを後にした。

ベネチア 本島へ到着

再びバスに乗り、アウトストラーダベネチアへ向かう。
ベネチア本島へは大きな橋があって、観光バスはこの橋を通って島に入る。
私たちも橋を通って本島内へ。橋の先にアドリア海が見える。
バスはサンタルチア駅の前についた。


ホテルは駅のすぐそばなので、ぞろぞろと歩いて向かった。
ベネチアはミラノやヴェローナとなんだか空気がちがう。
ポプラの綿毛がないだけでなく、水がたくさんあるからか空気が柔らかい。
夕暮れ時だったこともあってなんともいえないいい雰囲気。


大運河が見えてきた。出国前にテレビで見たのと同じ橋!同じ景色!
スカルツィ橋を一歩一歩確かめながら歩く。ああ、本当にベネチアにきたんだなあ。

ベネチア イタリア語講座

ホテルに到着。ホテルのレストランで夕食をいただく。
ここで添乗員さんから「飲み物くらいは頼めるように」とイタリア語講座を受ける。
みんなで、ワインはビーノ、赤はロッソ…と声を合わせて練習。
レストランの人も練習をニヤニヤしながら見ている。
教えてもらった方法で頼まないと飲み物を出してもらえないのだ。
ここで教えてもらった言葉が旅行中とても役に立った。


料理はコンソメ味のファルファッレと白身魚のソテー
白ワインと一緒にいただいて、またもやほろよい気分に。

ベネチア ぶらり散策

ご飯を食べおわって、ミネラルウォーターを探しに街に繰り出した。
とはいっても、ベネチアは小さい道が入り組んでいてすぐに迷子になってしまう。
心配性の私たちは大きい道だけをぶらぶらした。
夕暮れのサンマルコ広場にいってみるのもいいですよ、と添乗員さんが言っていたが
やっぱり自分たちだけで行くのは怖いね、やめようね、とやめてしまった。
今思えば行っておけばよかったな!夕暮れもきれいだっただろうな。


歩いてすぐにミネラルウォーターを売っている店を発見!
話し込んでいる店員さんに勇気を出して話し掛ける。
「ウーノ、アックア、ナチュラーレ、ペルファボーレ!」
店員さんはニコニコしながら日本語で「オオキイノ?チイサイノ?」と聞いてきた。
日本語でも通じたのかも??でもチャレンジしたことに意味がある!
無事に水も買えて、それを沸かしてホテルの部屋で緑茶を飲んだのだった。


本屋さんもあった。母親がイタリア語の漫画がほしいといっていたので入ってみる。
添乗員さんいわく、イタリア人はあまり本を読まないそうだ。
入ってすぐ、料理の本がたくさん並んでいた。どれもおいしそう!ほしい!
買って帰りたかったけれど、英語ならまだしもイタリア語では…。
写真を眺めるだけにしておいた。


残念ながら漫画はなかった。絵本などぶらぶらと眺める。
ベネチアの絵葉書とカレンダーを購入した。
絵葉書はここから日本へ送るのだ。旅のいい思い出になるな。
ここで買ったカレンダーは、母親が家に飾っている。見るたびに旅を思い出してうれしくなる。


とにもかくにも、観光1日目から実に密度の濃い日だった。