イタリア旅行記 4日目 フィレンツェその2

ドゥオモを登る

午後からはフリータイム!
自由にフィレンツェの街を回れるのでとても楽しみにしていた。
言葉がわからないのでちょっと不安だけど、なんとかなるさ。


まずは高いところからフィレンツェの街を眺めてみたい。
ドゥオモに登るかジョットの鐘楼に登るか迷ったが、一番高いドゥオモのほうに登ることに。
すでにたくさんの人が並んでいた。
入口はドゥオモの横にあって、意外と小さい。
たくさんの落書きがあって、本当にここから入るのかな?といった感じ。
工事中だったのかなあ。


奥に入っていくと窓口があったので、チケットを買って階段の上り口へ。
暗いらせん階段をぐるぐる登っていく。
ちょっと登っただけでもう息が切れてきた。母親より先に音を上げてしまう。
ドゥオモの建設道具などがおいてある部屋があったので、しばし休憩。
後からあがってくる人たちも息苦しそう。


らせん階段はすぐに終わって、今度はすれ違えないくらいの狭い通路が続く。
すると急に目の前が開けて、クーポラの真下に出た。
クーポラの中のフレスコ画がすぐ目の前にある。
人物がものすごく大きい。ステンドグラスもはっきりと見えた。
通路には安全のためアクリルの壁があったので、身を乗り出して見られなかったけれど
それでも十分近くで見られて感激!


通路はまた狭くなり、上から降りてくる人たちと道を譲り合いながら進む。
最後はクーポラの曲線と同じ角度の階段をはしごのように登った。
ピラミッドの中ってこんな感じなのかな?

ついに屋上へ

階段を上って、ようやく屋上へ!
全部で450段くらい。体力的にきついかな?と思ったけれど、適度に休めたのでなんとか到着。
本当にフィレンツェの街が一望できる。開放的で気持ちいい!
向かい側のジョットの鐘楼に登っている人もよく見える。
人が豆粒みたいだ。


屋上ではいろんな国の人たちがみんな写真を撮っていた。
日本人ももちろん。私も無邪気に写真をとりまくった。
次の目的地、メディチ家礼拝堂へどうやっていくのかな?など言いながら
母親とフィレンツェの街を堪能した。さて、また下界に戻りますか。

メディチ家礼拝堂へ

母親のたっての希望でメディチ家礼拝堂へ。
地図を片手に迷いながらもなんとか到着。
途中の道は出店の商店街になっていて、まるでお祭の屋台街のよう。
革製品がおどろくほど安く売っていた。デザインはいまいちかなあ?
礼拝堂はドゥオモの次に大きな丸いクーポラがある。


入口は観光客でいっぱいだったが、すんなり入れた。
中は日本人がほとんどいないし、英語のガイドプレートもほとんどない。
おまけにガイドブックも持ってきていない!
しょうがないので、とりあえず片っ端から回ってみた。

礼拝堂の中

中はメディチ家の人々のお墓だ。
骨の一部を入れた飾り台のようなものがたくさんあってびっくり。
こういうものを残したのは当時では普通だったのだろうか?それともメディチ家だからか?
台にはラテン語で名前が刻んであったが、読めなかった。


2階はクーポラの下の大きな空間になっていた。
1階の展示物を見てびっくりしたのと、説明の少ないことに、
少々期待はずれだなあと思いつつ2階に上がったが、すばらしい天井画に圧倒された。
とても大きな空間で、祭壇も設けられている。
広間の真ん中には椅子がたくさん並べてあって、観光客が座って眺めていた
私もやってみたくなって、一緒にゆっくり上の絵を眺めた。
大きな天井を見上げているとなんだか心がふわりとする。


ここで印象的だったのはトイレだ。
1階から2階へ上がる階段の途中にWCという表示があったけれど、
普通に手すりのついた壁があるだけ…。
どうやって入るのかな?と考えていたら、他の観光客が教えてくれた。
壁が隠し扉になっていて、その向こうに清潔で現代的なトイレが!
忍者屋敷みたいだなあ。


つづいて、なかなか行く道が見つからず迷ってしまったが、
なんとかミケランジェロの彫刻がある間へたどりついた。
他の部屋と比べてここだけ観光客でぎゅうぎゅうだ。
「曙」「黄昏」「昼」「夜」という名前のついている4体の男女の像がけだるそうに横たわっていた。
表面はつやつやで、大理石をここまで滑らかに彫り上げられるとは。