イタリア旅行記 4日目 フィレンツェその3

ダビデとの遭遇!

いよいよ私が行きたかったアカデミア美術館へ。
人気のスポットなので行列かも?と覚悟していったが、
夕方だったので、もうだいぶ人も少なくなっていた。ガイドさんに教えてもらったとおりだ。
入口の係員に聞いて、予約なしの行列に並ぶ。運良く10分くらいで入ることが出来た。


入ってからミケランジェロの未完の彫刻が4体並ぶ通路がある。
その奥にダビデ像が!


ミケランジェロ広場、シニョーリア広場でそれぞれレプリカを見てきたが、
本物はやはり存在感が違う。
なんだか恥ずかしい像という先入観を持つ人もいるけれど、
写真でみるだけでは、この像の素晴らしさは伝わらないのかも。


とても彫刻とは思えない質感。まるで生きている人間がそのまま石にされたようだ。
最近クリーニングが終わったばかりで真っ白く、今さっき作ったのかと思うくらい。
人間の裸体の美しさを極限まで引き出している。
引き締まった筋肉、意志の強そうな瞳。す、素敵だー!


ダビデの周りは観光客でいっぱい。椅子に座っている人も。
私もゆっくり見るために、空き席を見つけて腰掛けた。
母親もダビデの美しさに圧倒されている。
写真で見ると、ちょっと頭が大きいのかな?と思っていたが、
下から見上げてちょうどよく見えるように調整されているみたい。
均整のとれたプロポーションだ。


ダビデ像の横にはデジタル・ダビデという、ダビデを細部まで見せてくれるCGがあった。
瞳がハート型だとは知らなかった!


他には現代美術や中世の絵、楽器などの展示が。
日本の笙が展示してあって驚いた。バセットホルンは初めてみた。

ヴェッキオ橋

アカデミア美術館からドゥオモに戻る。
疲れたのでジェラートを食べて一休み。やっぱりイタリアのジェラートはおいしいな。


まだ時間に余裕があるのでヴェッキオ橋まで足をのばしてみようということに。
シニョーリア広場に戻って、橋に向かう。
道は人でごった返していた。人並みに流されていると、いつのまにか橋の上に。
回廊があるからなかなか橋と気付かないなあ。


橋の中央からアルノ川を眺める。
心地いい風がほほを抜けて、一日歩きつかれた体をほっとさせてくれる。
まだまだ見ていないところはたくさんあるけれど、それなりにフィレンツェを堪能した。
美しいものをたくさん見ることができて、とてもいい体験ができたなあ。


アルノ川沿いに少し歩くと、おしゃれな皮細工の店が。
ショーウインドウを覗いてみると、とてもおしゃれな眼鏡ケースがあった。
入ってみると奥からやさしそうな初老の女性がでてきた。
どうやら老舗のお店らしい。親切にいろいろと説明してもらった。
父親へのおみやげに眼鏡ケースを購入。喜んでくれるかな。

夕食でおなかいっぱい

さて夕食の時間。
どこで食べようかあちこちさまよったが、なかなかいいところが見つからない。
帰りのバスの時間が近いのもあって、とりあえずサンタ・マリア・ノベッラ駅の近くの店に入る。
席につくと日本語とイタリア語のメニューが出てきた。
やっぱり駅に近いだけあって観光客向けのお店なのかな?
現地の人らしい犬を連れたお客さんも。イタリアはペットを連れて入ってもいいのか。


ラザニアと鶏肉のトマトソースを頼む。もちろん赤ワインも!
母親はトマトソースのパスタとオムレツだ。
一皿目のパスタがかなりのボリュームで、疲れた体にはもうおなかいっぱい。
ちょっと残してしまったが、とてもおいしかった!
ドルチェに頼んだティラミスはぺろりと食べてしまったけれど。別腹、別腹…。

ホテルへ帰る

今回はホテルが郊外だったので、旅行会社が特別にホテルまでの貸切バスを用意してくれた。
集合場所の駅前に行ってみると、一緒のツアーの人たちが数人いた。
みんなたくさんの買い物をしたみたい。
プラダなどのブランドの袋をいっぱい持っている。すごいなあ。
Bataというイタリアの靴屋さんで買い物している人もたくさんいた。
私たちは買い物より観光を優先したけれど、こういうのを買うのもいいねえ。
フィレンツェを満喫した、充実した一日だった。