イタリア旅行記 5日目 ピサ

バスに乗って出発!

昨日と同じホテルに連泊。
朝ご飯を食べ、バスに乗り込んで出発だ。
今日の目的地はピサ。斜塔がものすごく有名なところだ。
フィレンツェからは車で1時間くらいの距離にあって、
日帰り観光にはちょうど良いらしい。楽しみだな。


バスの車窓から景色を眺める。
どこまでも民家の続く日本とは違って、イタリアは少し郊外に行くとすぐ農村地帯になる。
畑ではブドウが作られていたり、小麦だったりいろいろだ。


ところどころに点在する集落には、古そうな建物や教会が見える。
世界遺産になっている街だけじゃなく、こんなところまで
古い建物を大切に使いつづける国民性が現れているなあ。
ローマ時代の水道橋と思われる建造物が突然登場したり、
眺めているだけでも楽しい。

ピサに到着

斜塔周辺は車の乗り入れが禁止されているので、
少し離れた駐車場でバスを降りる。
ここからはシャトルバスで斜塔へ連れて行ってくれるようだ。
機関車のようなカラフルなデザインのバスがあって、観光地の雰囲気満点。
あれに乗れるのかな!とわくわくしていたが、
私たちの前に来たのは普通のバスだった。残念。


昨日までは抜けるような青空だったけれど、今日は少し曇り気味。
写真では何度も見たことのあるピサ。さてどんなところなんだろう。
バスは5分程度で斜塔の近くに着いた。

斜塔が現れた!

入口を入ると、大きな広場が広がっていた。
大きな洗礼堂、ドゥオモ、そして後ろにちょこんと斜塔が覗いている。
写真と同じ風景だ!


残念なことに洗礼堂とドゥオモは行事があって入場できないようだ。
しかたないので、一目散に斜塔のところへ。
ドゥオモ側から見た斜塔は、ちょうど逆光になっていてシルエットが浮かび上がっていた。
雲の隙間に覗く太陽から、天使のはしごが下りてきていてとても神々しい。
こういう風景に出会えるのなら、曇りも意外といいなあ。


近くで見ると、斜塔はほんとうに傾いていた。(別に疑っていたわけではないけれど)
どうしたらこんなに大きな建物が傾いてしまうのか?地球の力はすごいなあ。
つい最近まで傾きつづけていたそうだが、
今は土台部分にコンクリートを流して固めたので傾きは止まったらしい。


ぐるりと反対側に回ってみると、たくさんの観光客が思い思いの格好で写真を撮っている。
やっぱり、斜塔を支えるポーズの人が多い。
ピサを訪れる人はみんな格好をするんじゃないだろうか?
私も例に漏れず、支えたり、押してみたり…。
実際に撮ってみると、位置合わせがとっても難しくて
なかなか思うように取れない。何度も何度も取り直した。
人に対して斜塔が大きすぎるー。


時間に余裕があったので、斜塔に登ってもいいですよ!といわれたけれど、
噂によると、斜塔の階段はやっぱり傾いていて、登るのは相当怖いらしい。
私たちは怖がりなので、地面から眺めるほうにした。
上から観光客がこちらを見下ろしているけど、怖くないのかなあ。

ドゥオモに入れた

一通り写真を撮って、再びドゥオモの近くに戻ったら
添乗員さんが「今なら無料でドゥオモに入れるみたいですよ。」と教えてくれた。
早速行ってみた!


ドゥオモの中ではまだ行事をやっていて、入れるのは入口だけ。
中では多くの人が祈っていたので、静かにその姿を見ていた。
かなり大きな建物で、いろいろ見どころがありそうだったが
ちょっとしか見ることが出来なくて残念。
写真も取れるような雰囲気ではなかったし…。

ピサをあとに

残り時間でおみやげ屋を覗いてみる。


いろんな言葉のガイドブックや斜塔のミニチュアなど、
どこの観光地にもある定番ものはもちろん、
スヌーピースウィーティーが斜塔を支えている絵柄のTシャツなど
いろんなものが雑然と置かれていてかなり面白かった。
ダビデの大事なところの絵柄のパンツなんてのもあった。衝撃的!


帰りはシャトルバスではなくて歩いて駐車場まで。
斜塔を離れると住宅街になっていた。
カラフルな壁のかわいい家がたくさん。途中には学校も。
ピサはこじんまりとしたきれいな町だな。


通り沿いには松の木が生えていたのだが、この松ぼっくりがとても大きいらしい。
サッカーボールの半分くらいあるんだそうだ。
歩きながら探したけど、地元でもインテリアとして人気らしく、一つも見つからなかった。


駐車場に到着。
またバスに乗ってフィレンツェの街へ戻ってお昼ご飯だ。