世界遺産 イタリア縦断1200キロ 2日目 ローマ

NHKハイビジョンの生中継番組。
イタリアの世界遺産を生中継でめぐり、魅力を伝えてくれる。
NHK住吉美紀アナウンサーがメインキャスター。法政大学の陣内教授が案内役だ。
住吉アナウンサーの活き活きとした姿が好感もてるなー。


今日の放送はローマから。
この放送で取り上げられる場所のうち、唯一行ったことのある場所。
旅行で立ち寄った場所がでるかな?とドキドキ。
ローマは古代ローマ帝国の遺跡とルネサンス以降の街が共存する不思議な都市だ。
中継では、いろいろな時代の建物を紹介する。

現代の建物

まずは現代の建物、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂。
小さい国が乱立していたイタリアを統一したヴィットリオ・エマヌエーレ2世
記念して建てられたとても大きな建物だ。
総大理石でとても白く、勇壮なブロンズ彫刻がたくさん掲げてある。
古いもの好きなイタリア人からは揶揄されているようだけれど。
旅行のときに添乗員さんもそんなことを言っていたなあ。

遺跡の上に住む

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂に程近い、マルチェッロ劇場。
ここは今はオフィスや住居になっているそうだ。
実際に中に住んでいる人にインタビューする。
家の中にローマのオリジナルの壁があるなんてすごい!
古いものを壊さず、その上に新しいものを積み重ねて使っていく
イタリア人の気質がよく現れているなあ。

フィオーリ広場

つづいてフィオーリ広場。
広場は市場になっていて屋台がたくさん。
野菜や果物や肉などいろいろ売っている。トマトが色鮮やかだな。
アコーディオニストのcobaさんが店の人と話しながらテンポよく紹介してくれて、
市場の活気がそのまま伝わってくるようだ。
こんなところで果物を買って食べてみたいな。


肉屋さんでは次から次に、ハムやハンバーグなど出してくれる。
次々に出てくるので、話もそぞろに食べまくるcobaさん。
どれもおいしそう!
スパイス屋さんもある。パスタ用のスパイスミックスがあるとは知らなかった。
こういうの買って帰ったら家でもイタリアの味が再現できてよさそうだな。


フィオーリ広場は一日中人で賑わっているようだ。
こんな楽しそうな場所とは知らなかったな。

フォロ・ロマーノ

つづいてフォロ・ロマーノ古代ローマの遺跡群だ。
ローマの中心地で、神殿や元老院などが今も残っている。
多くの皇帝が政治を執り行い、歩いた道がそのまま残っているのはすごい。
「すべての道はローマに通ず」の元になった、道標の起源点も現存している。


ここは入場無料で、だれでも入ることが出来る。
たくさんの観光客が歩いているなあ。敷地内はかなり広い。
私が旅行したときはバスの窓から眺めるだけだったけれど、今度は歩いてみたいな。


繁栄を極めたローマ帝国も、財政が破綻し内乱状態になり、
フォロ・ロマーノは忘れさられ、土砂に埋まってしまった。
その後牧草地となって「雌牛の野」と呼ばれていたそうだ。
今のローマからは想像できない風景だなあ。


途中の水飲み場で突然水を飲みだす教授。
蛇口の途中に穴が開いていて、下の水が出るところを押さえると、
上から水が飛び出してくる。そこをぴゅっと飲むのがローマ風らしい。
住吉アナも挑戦。なんだかすごい顔になってるぞ!
結果はびしょびしょに…。

カンピドリオ広場

ミケランジェロ設計の幾何学模様が美しい、カンピドリオ広場。
フォロ・ロマーノヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の間にこんな美しい広場があったとは。
緩やかな階段を上がると、広場が広がっている。
左右に対称の彫像が据えられている階段も美しい。
ここにバールがあったら、美しい広場を眺めながら休憩できるのにな。
映像では見当たらなかった。

職人さん

イタリアでは職人になりたい若者が多いらしい。
陶器や絵画の修復などを紹介していた。
モノ作りは私も好きだ。でもそれを生活の糧にするとなると
日本ではなかなか一筋縄ではいかないので、あきらめている人も多そうだ。
でも、モノを作れることが国の力や活気にもつながるんだろうな。
アウトソーシングだけでは、そのうち何も出来ない国になってしまうような気がする。


中継では古いドアの修復をする様子を紹介していた。
17世紀ごろに作られたであろうドアは白く塗りつぶされていたけれど、
その下から色鮮やかな花のイラストが出てきた。
まるで今書かれたかのような鮮やかな赤色が印象的。


古いものと新しいものが上手く共存しているローマ。
その魅力がよくわかる楽しい中継だった。
明日はピエンツァ。どんなところかまた楽しみだな。