イタリア旅行記 6日目 カプリ島

青の洞窟からアナカプリへ

感動的な青の洞窟から出てきて、小舟は岸にたどり着いた。
すこし錆びた階段を上がって崖の上へ。
高台からはぐるりと海が見渡せた。地球が丸く感じる!
崖にはタンポポなどの小さくかわいらしい花がたくさん咲いていて
緑、黄色、紫、青など多彩な色が目に飛び込んできた。



下を見ると、青の洞窟にはさらにたくさんの船が集まっていた。
もう少し遅かったら船の上でだいぶ待たないといけなかったんだろうな。
一目散に来て正解!


崖を上まで上がると、土産物屋のおじさんが絵葉書を売っていた。
ガイドさんに先を急がされたので後ろ髪を引かれつつ、さらに上へ。
一緒に行った人の中には買っていた人もいたみたい。
とても素敵な絵葉書だったな。


崖の上では小さ目のバスが待っていた。
26人がギリギリ乗れるサイズ。補助席まで埋めてぎゅうぎゅうになって座る。
ここから少し離れたアナカプリへ出発。

白くさわやかなアナカプリ

着いたところは白くて綺麗な建物が続く商店街だった。
高級ブランド品を売っているとても綺麗な店もあれば、
おみやげ物を売っているかわいらしいお店も。


添乗員さんに連れられて、リモンチェッロを売っているお店にいった。
カプリ島はレモンが特産品で、おみやげ物にもレモン製品がたくさんある。
特に有名なのが、レモンのお酒リモンチェッロ
アルコール度数は30〜40度とかなり高めで甘いリキュールだ。
お店の人が、キーンと冷やしたリモンチェッロを試飲させてくれた。
口の中をさわやかな味が駆け抜ける。おいしい!
炭酸で割ったりしてもいいみたい。
さっそく自宅用に一本購入。


白い壁と緑の木に囲まれたトンネルのような道を抜けて展望台へ。
木々の間から覗く空がまぶしい。
この展望台は山の上にあって、島と海が一望できる。

カプリ島に来て、もう何度も青い海を見たのに、
いくら見ても飽きないくらい美しい風景。
海岸に近いところはエメラルドグリーンになっている。
絵葉書の中に入り込んでしまったようで、しばらく息を止めて見入ってしまった。


景色を堪能した後は、またお土産屋さんにもどり
いろいろなものを物色。レモン柄のお皿もかわいいな。

ウンベルト1世広場へ

またバスに乗って今度はウンベルト1世広場へ。


途中の道はなんとか離合できるくらいの道幅だけど、
運転手さんはものすごいスピードで山道を下っていく。
ジェットコースターみたいでみんなキャーキャーと大騒ぎ。
タクシーやバスと離合するときなんて、街路樹の枝にあたりそうであたらない。
ギリギリの技にみんなで拍手!
運転手さんも機嫌が良くなって鼻歌交じり。
安全運転でお願いします!


ウンベルト1世広場はたくさんの人であふれていた。
こじんまりとして落ち着いた空間。カフェやお店が建ち並ぶ。


しばらく自由時間になったので、母親とあたりを散策してみた。
広場から細い道があちこちに続いている。
素朴な教会や本屋さん、たくさんの皿を置いているお土産屋さん。
カプリ島名物のサンダルも売っている。
どの建物もかわいらしい。


陽射しが降り注ぎ、ちょっぴり暑くなってきたので
カフェでジェラートを買った。コーヒー味のジェラート
甘さもちょうど良くておいしい!量もたっぷりでとても満足。
母親とお互いのジェラートを食べあった。


ウンベルト1世広場からの眺めも美しい。
片方は岩山、片方は海。ここから見る夕暮れも美しいんだろうな。
一日中この景色を見ていたい。

カプリ島をあとに

まだまだ美しい景色とリゾート気分を堪能したかったが、
楽しい時間はあっという間に過ぎ去って、カプリ島を後にする時間になった。


ナポリまでの船が出る、マリーナ・グランデまでまたバスで降りる。
またもやジェットコースターのような運転だ。
途中ですれ違うタクシーはオープンカーが多い。
真っ白いオープンカーはカプリ島の景色によく映える。


カプリ島は今まで旅行してきたイタリアの都市とはまた違う魅力だった。
石造りで大理石のクリーム色や赤レンガ色の北イタリアと比べ、
海の青と塗りこめられた白いしっくいがまぶしいカプリ島
シチリア島などのほかの南イタリアの町もこんなに美しい景色なんだろうか。


カプリ島には、ヨーロッパの人たちがたくさんバカンスに訪れるそうだ。
私も機会があればもっとのんびりと滞在したいと思った。
この旅行の中でも特に印象的な場所だった。


また行きと同じ形の船でナポリへ戻る。
港に着くとすぐにバスに乗り込み次の目的地ポンペイへ向かった。